漆を暮らしのそばに

ホカホカのごはんとあたたかいお味噌汁、そんな日常にありふれた食事の風景を至福のひとときに。

自然のめぐみでつくられる漆器は、しなやかに、やさしく、手に馴染みます。

『常に喜びで満ち溢れますように』

そんな願いを込められた漆器「常喜椀」が、あなたの暮らしを心豊かにするきっかけになりますように。

常喜椀の歴史

戦国武将 竹中半兵衛ゆかりの常喜椀

滋賀県長浜市常喜町に生まれた「常喜椀」。戦国時代に活躍した竹中半兵衛は、かつて浅井長政の客分として常喜町に滞在したことから、その子孫まで常喜椀をお歳暮の品や新年のお祝い膳として愛用したと言われています。

江戸時代には名産品として知られ、その生産は昭和初期まで続きましたが、生活様式の変化と共に姿を消していきました。その漆文化は日本三大曳山祭「長浜曳山祭」の曳山や「長浜仏壇」へと形を変えて今に受け継がれています。

戦国武将 竹中半兵衛(引用:Wikipediaより)

現存する最古の常喜椀は明治時代のものです。安く仕上げるために下地に防腐・防水効果のある柿渋を塗っており、素材の裁断方法も大量生産向きだが歪みのでやすい「横木取り」でした。しかし、それは裏を返せば普段使いの椀として、昭和初期まで庶民に愛されていたとも言えるでしょう。

復刻した常喜椀は、柿渋はもちろん砥の粉や地の粉といった下地を施さず、木地師が挽いた「縦木取り」の椀に純度の高い漆を何度も塗り重ねて耐久性を高めた本格漆器です。皆様の一生ものとして愛される漆器になれば嬉しく思います。

明治時代の常喜椀

一生物との出会い。

奇をてらわずに、使いやすさと持ちやすさにこだわった、
一生物の漆器を目指しています。見た目の美しさだけでなく、
使う人の所作までも美しく見せる造形です。お祝いの贈り物にも最適です。

常喜椀が選ばれる理由

1. 日常使いを追求した美しさと実用性

常喜椀は、伝統的な漆の技法を大切にしながらも、現代の暮らしに自然に溶け込むデザインで、持ちやすい高台の高さや、指が自然にかかる鎬(しのぎ)面など、実用性の中に宿る美を追求しました。特別な日だけでなく、毎日の食事で気負わず使える「ちょうど良さ」があります。

2. 手仕事ならではの確かな品質

渡邊美術工藝では、素材選びから塗りまで一つひとつ丁寧に仕上げています。大量生産では得られない、手に取った瞬間の安心感と温もりは、本物の漆器ならではです。

3. “一生もの”として使える器

常喜椀は、使い続けることを前提に作られています。適切にお手入れすれば、何十年と使い続けることができ、家族の歴史とともに受け継ぐことも可能です。

漆器は「特別な道具」ではありません

毎日の味噌汁が美味しく感じられる
食事の時間が少し楽しみになる
そんな小さな変化を積み重ねてくれる器です。

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漆器のお手入れ

毎日使うものだから、手軽に、気軽に。

  1. スポンジに中性洗剤をつけて洗えます。
    洗剤は流水で洗い流してください。
  2. 水切りカゴに伏せて乾かすだけで大丈夫です。

少しだけお願いがあります。

  • 漆は紫外線が最大の敵です。
    直射日光の当たらないところで乾かして保管してください。
  • 食洗機や電子レンジの使用はお控えください。

長年のご使用で塗膜が薄くなったり欠けたりした場合は、お直しが可能です。
お気軽にご相談ください。

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漆文化を次世代へつなぐ

漆の木

かつて60年前までここ滋賀県長浜市でも漆掻きが行われていました。
「次世代の人が漆掻きをしながら漆の作品づくりができるように。」
そんな願いを込めて、滋賀県北部で漆の植樹活動をしています。
漆をより身近に感じていただければ嬉しいです。